シラウオ最新情報(2025.4.16-)
4月15日(火)、休館日のゴビウスでは、昨年生まれのシラウオ400匹を新たに館内シラウオ水槽へ搬入し、計800匹余りとなりました。工夫されたライティングにより、色鮮やかに輝く“シラウオの群れ”をぜひご覧ください。
シラウオ(サケ目シラウオ科) 、全長5〜7cm
ガラス細工のように透きとおった半透明の体をしていて、背骨や浮きぶくろなどが透けて見えます。宍道湖や中海のような汽水域に生息します。早春に、おもに宍道湖に流入する川底の砂に卵を産みつけます。寿命は1年で、夏には糸きれのような幼魚が見られます。
シラウオは宍道湖の食を代表する『宍道湖七珍』のひとつとして親しまれ、 その透き通った体の美しさからも人気の生きものです。 しかし、 宍道湖では近年、 その漁獲量は減少しています。 シラウオの寿命はおよそ1年であり、 親魚がとれるのは冬から春にかけてのごく短い期間です。そのため水槽で展示できる期間も限られています。 そこでゴビウスは開館当初から「シラウオの周年展示」を目標に取り組んできました。2006年には人工繁殖による飼育日数最長記録を更新、その後2007年3月にはシラウオ2匹を1年間生存させることに成功しました。
2016年からは公益財団法人ホシザキグリ ー ン財団の事業の一つとしても、 シラウオの量産技術の開発に取り組んできました。その成果が実を結び、 2018年からはシラウオの常設展示を続けています。